耳科

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耳のSOS、
見逃していませんか?

  • 耳や頭をよく掻く

  • 耳をよく振る

  • 耳(頭・顔)が
    傾いている

  • 耳が臭う・
    汚れている

  • 耳が赤い・
    腫れている

  • 耳が聞こえない

それ、“外耳炎”のサインかもしれません!

外耳炎とは

耳道から鼓膜までの皮膚に炎症が起こる病気です

  • アレルギー・
    アトピー

  • 細菌・真菌

  • 耳ダニ

  • 異物

  • 腫瘍

  • 不適切な耳掃除

外耳炎の原因は一つじゃない!放っておくと慢性化してしまうことも…
また、外耳炎が繰り返し発生するのは、耳だけの問題ではないかもしれません!

まるで“L字型の洞窟”
耳の奥って、実はこんなに深い

表面はきれいでも、奥に耳垢がたまっていたり、炎症が起きていることがあります。
通常の耳鏡では見えない耳の奥も、ビデオオトスコープでは詳細な観察と確実な治療ができます。

耳の構造図(外耳・中耳・内耳)

耳のトラブル、根本から解決!

外耳炎を「くり返さない」ために、
PSPP分類でわかる“耳トラブル”の正体
PSPP分類(主因・副因・素因・増悪因)の図

放っておくとどうなるの?

  • 中耳や内耳まで感染や炎症が波及し、難聴・斜頭・ふらつきなどの神経症状が出ることもあります。
  • 全耳道切除術や鼓室胞骨斬り術などの手術が必要な状態まで進行してしまうこともあります。

だからこそ、外耳炎の治療は「徹底的な耳の洗浄」と「原因の特定」が大切!
※当院では「PSPP分類」に基づいた診断・治療・予防を行っています。

“なんとなくの治療”から
“見える治療へ”

外耳炎の確実な診断と治療のために

「ビデオオトスコープ療法(VO)」は耳内視鏡を使い、耳の奥まで鮮明に映し出して診断・治療ができる、安全で確実な治療法です。

  • 耳の中を拡大して細部を確認・診断
  • 徹底的な耳の戦場・処置が可能
  • 再発リスクが減少
  • ポリープや腫瘍の切除にも対応
  • 軽症の治療にも有効

耳が痒いのはもう卒業!予防こそ最大の治療です!

一度で徹底洗浄が可能なため、ワンちゃんへの負担を軽くすることができます。繰り返し発症してしまうと、飼い主さんにも負担になってしまうため(投薬、通院、治療費など)ビデオオトスコープでの洗浄をおすすめしています。

ビデオオトスコープ(耳内視鏡)

ビデオオトスコープ(耳内視鏡・以下 VO)は、耳道・鼓膜・鼓室胞などを拡大視しする医療機器です。手持ち耳鏡では、耳の奥(水平耳道)や鼓膜の詳細な評価は困難です。VOは外耳道や鼓室内の徹底的な洗浄、ポリープや腫瘍の切除・蒸散処置の際に、なくてはならない医療器です。外耳炎の治療で最も重要なことは、原因の診断と徹底的な耳の洗浄・清浄化です。重症例のみならず軽症例においても、VOは必須の医療機器です。VOによる徹底的な耳内洗浄処置を実施した外耳炎症例の多くが良化し、再発が減少しています。

正常な鼓膜

正常な鼓膜:犬と猫

表面はきれいでも、奥に耳垢がたまっていたり、炎症が起きていることがあります。通常の耳鏡では見えない耳の奥も、ビデオオトスコープでは詳細な観察と確実な治療ができます。

耳垢栓による耳道閉塞

耳垢栓による耳道閉塞(処置前後)

猫耳 鼻咽頭ポリープ

猫耳 鼻咽頭ポリープ(処置前後)

増殖性・耳垢腺過形成による耳道狭窄・耳炎

増殖性・耳垢腺過形成による耳道狭窄・耳炎(処置前後)

通常必要とされる診療の内容

治療回数は耳炎の原因・経過により様々です。多くの場合1回で良好な治療効果が期待できます。鼓膜穿孔や中耳炎、腫瘍やポリープ・増殖性耳炎などのケースでは複数回の処置やVOレーザー療法を要します。

リスク: 麻酔、感染、炎症、外傷、神経症状など

診察の流れ

  • 初診料(カルテ作成料を含む):2,500円
  • 耳鏡検査(診察料に含む)/可能な症例は無麻酔でVO検査実施:5,000円
  • 通院治療が可能な場合は通院耳処置:2,500円〜

    通院治療では改善に乏しい/暴れてしまい治療が困難なケース
    VO療法による耳の精査・治療が必要(全身麻酔)

    麻酔前検査(血液検査・レントゲン検査):2〜3万円
    基本VO療法:6万円
    日帰り入院費・麻酔費用:3万円

  • 術後7〜14日後に再診・チェック、今後の耳のケアを相談

ビデオオトスコープ(VO)治療について

VOによる治療には全身麻酔が必要です。検査のみであれば、無麻酔で実施可能なこともあります。耳が腫れている、強い痛みがある、症例が協力的でない(暴れてしまう、症例の性格)場合は検査が困難です(麻酔処置が必要です)。耳の汚れの位置や量、耳道や鼓膜の状態を正確に評価することで、より適切な耳の洗浄・処置が可能となります。洗浄前後の耳の状態を視覚的に(拡大画像・動画で)飼い主様と共有することで、飼い主様と治療を最後まで並走できると考えております。
外耳炎の症状が減った/症状がなくなったために、飼い主様の判断で来院が途絶え、治療が中途半端となり再発を繰り返している症例も少なくありません。当院では各種スコープ、処置器具(鉗子・スネア・半導体レーザー)を揃え、VOによる耳科診療を行っております。

担当医のご紹介

院長 髙橋 大志

症例紹介

耳ダニ

耳ダニによる外耳炎の多くは適切な治療薬と一般的な耳洗浄処置で完治します。耳内の奥に耳垢の塊が固着し、通常の処置では除去が困難場合があります。耳ダニの診断を受け治療した後も症状の改善に乏しい場合、耳の奥に固着し残った耳垢の塊があること少なくありません。VOは耳内の徹底的な清浄化と耳道・鼓膜が可能です。早期に外耳炎の完治が期待できます。

細菌・マラセチア

細菌感染・マラセチア感染は外耳炎の主因ではありません。微生物の繁殖を起こす、感染を起こしやすくする、別の要因があることが一般的です。抗菌薬・抗真菌薬のみの治療では、症状はコントロールできても、再発することが多いです。治療が長引くほど、耳には不可逆的な変化が起こります。徹底的な耳の洗浄処置を行い、主因・原因疾患を診断することが重要です。

落下した毛・異物

立ち耳で体毛がまっすぐな犬種で多いですが、カールした体毛の犬や垂れ耳の犬や猫でも起こります。耳の奥に落下した毛が鼓膜を刺激し、耳に不快感を感じることで、耳を掻くなどの症状を示します。さらに落下した体毛や異物が、細菌やマラセチアなどの繁殖を誘発し、外耳炎を起こします。
鼓膜に突き刺ささり鼓膜が損傷すると、中耳炎や内耳炎を引き起こします。公園や草ムラが好きな犬は、耳の中に植物の芒(ノギ)などが迷入してしまうこともあります。植物、砂利、虫などの異物の迷入は、とても強い不快症状を示すことが多いです。

耳垢蓄積・耳垢塊・耳垢栓塞

– 治療前 –

– 治療後 –

犬の耳内には犬種により様々ですが、人に比べて非常に多くの毛が生えています。耳には耳垢や老廃物を耳の外側に移動する、自浄機能が備わっています。しかし、何らかの理由によりこの機能が障害をうけ、鼓膜手前の発毛部に老廃物や耳垢がトラップされてしまい、徐々に塊を形成してしまうことがあります。外耳炎の既往歴があることが多いですが、外耳炎の既往歴がない症例もいます。飼い主様が認識されておらず、健診で偶発的に見つけることも少なくありません。無症状のように思われていても、よく問診を行うと、耳を掻く・振るなどの不快感を示す症状があることが多いです。耳の最も奥・鼓膜手前に堆積した耳垢塊・栓塞物を無麻酔で除去することは、危険かつ困難なことが多く、VOで拡大視し、鼓膜穿孔をしないように慎重かつ繊細な処置が必要です。中耳炎や鼓膜穿孔などを起こしている症例もいます。VOでは洗浄除去後の耳道や鼓膜の詳細な評価、中耳炎を有している場合は治療の実施が可能です。飼い主様的に無症状にみえても、犬猫が感じている不快感から解放・改善するため、無治療による悪化する(中耳炎に進行し難治症例となる)ケースを増やさないため、VO処置をお勧め致します。

ポリープ・肉芽腫

特に猫の耳のトラブルで認められる疾患が炎症性ポリープや肉芽腫です。中耳炎を起こしていることも多く、耳垢が出る、耳が膿んでいる、耳を強く痒がる、頭を振る、耳や頭が傾いているなどの症状でご来院されます。外耳炎に対する耳の洗浄処置や点耳薬による治療では、完治はできません。VOによる精査と治療が必要です。

増殖性耳炎・腫瘍

– CT検査画像 –

増殖性耳炎を起こす代表的犬種は、アメリカン・コッカー・スパニエルやシー・ズーです。その他の犬種や猫でも増殖性耳炎は発生します。耳道内に多数の乳頭状や小結節病変が出現し耳道を塞ぎ、二次感染を起こします。複数の要因がより複雑化した耳炎にするため、治療を難しくします。鼓膜が穿孔・消失し、中耳炎を合併している症例も多いです。耳道の狭窄や線維化、骨化が起こり、病期が進行すると内科的治療が困難になります。耳道が重度に硬化・狭窄した場合や耳道周囲の軟部組織が骨化し耳道の可動性が失われた場合は、外科手術(全耳道切除TECA/外側鼓室胞骨切り術LBO・外側耳道切除・垂直耳道切除)が必要です。適切な外科手術を行うためにはVOによる鼓膜や耳道の評価、CT・MRIによる画像診断(精査)が重要です。VOによる徹底的な洗浄処置と半導体レーザーによる耳道拡張処置が有効なことがあります。

耳介や耳道にも良性/悪性腫瘍は発生します。悪性腫瘍の場合は拡大手術が必要ですが、細胞診や病理診断を行い、良性かつ小さい腫瘍であれば半導体レーザーを使用した低侵襲治療が可能です。

アトピー・アレルギー

季節性のある外耳炎の場合、アトピー・アレルギーが関与している場合が多いです。アトピー・アレルギー性外耳炎は一度良化しても、生涯の定期的な耳の管理・メンテナンスが必要です。季節性に増悪する時期がわかっているようであれば、先手の治療を行うことで、重症化を防げます。食事アレルギーが関与している場合は通年性の外耳炎が多く、食事治療が重要です。定期的な受診をお勧めいたします。

中耳炎・内耳炎

– 治療中 –

– 治療中 –

– 治療中 –

– 治療後 –

– CT検査画像 –

– CT検査画像 –

人では聴力の低下などの自覚症状で受診するケースが多いが、犬猫では片側の耳の聴力が残っていれば、飼い主様が気づくケースは非常に少ないです。当院に来院する中耳炎の犬猫も、飼い主様が聴力の低下を主訴にしたケースはほぼ稀です。多くの犬猫は斜頸や前庭症状、上記の外耳炎の症状を主訴にご来院されます。中耳炎の診断にはVO検査、レントゲン検査/CT検査、MRI検査、BAER(聴力検査:聴性脳幹誘発反応)検査が有用です。急性外耳炎の16%、慢性外耳炎の50~80%で中耳炎を認めたと報告もあります。重度に進行しVO治療が困難な場合、外側/垂直耳道切除術、全耳道切除術・外側鼓室胞骨切り術、腹側鼓室胞切り除術などの外科手術が必要となります。外科手術しか対応できなくなる前に、VO治療が効きにくくなる前に、早期の治療が望まれます。VOによる治療は中耳炎に有効な場合があります。

原発性滲出性中耳炎(PSOM・OME)

キャバリア・キングチャールズ・スパニエル(以下キャバリア)にとても多い疾患で、中耳腔内に粘稠性の液体が貯留し、聴力に障害を起こす疾患です。OMEのはっきりとした原因は不明ですが、中耳や耳管の機能不全がなどが原因と考えられています。上述の耳炎症状を示す症例もいれば、無症状で偶発的に発見される症例もいます。キャバリアとしては、キアリ様奇形(CLM)や脊髄空洞症(SM)などと合併していることもあれば、していないこともあり、症状も比較的CLMやSMなどに類似していることもあり、OMEの診断にはVO検査・MRI検査・BAER検査が特に有用です。治療は鼓膜穿刺と中耳腔内の灌流洗浄処置が有効な場合があります。

真珠腫・真珠腫性中耳炎(MEC)

真珠腫(MEC)は中心部に角質物が溜まった嚢胞状の構造物のことをいい、外観や断面が真珠のように見えることから真珠腫と呼ばれています。慢性化膿性中耳炎に分類されます。犬猫では慢性感染から生じるものと推測されています。病因には様々な仮説がありますが、はっきりとした結論は出ていません。症状は外耳炎や中耳炎 に似ていますが、病期が進行すると、開口障害や開口時の痛み、神経症状が出ることが多いです。MECは鼓室胞の拡大や周囲の骨の破壊を起こし、腫瘤が大きくなります。MECの診断にはVO検査・CT検査・MRI検査を行います。根治治療は外科手術( TECA/LBO、VBOなど)ですが、再発率は50%とされています。完全切除できなかった症例でも、長期的に病変をコントロールできる症例もいるため、外科手術の可能性を十分に検討する必要があります。何よりも早期発見・早期診断し、完全切除を目指すことが重要です。