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甲状腺癌腫瘍

犬 甲状腺癌

チワワ 8歳6ヶ月 避妊メス 3.5kg

頚部の1.5cm腫瘤を主訴に来院しました

日頃からとてもよくスキンシップがとれている様子で、比較的小さいサイズで早期発見し、受診してくださいました

すぐにエコー検査と細胞診を実施し、甲状腺癌が疑いと診断しました

その後、麻酔前検査(血液検査・レントゲン検査・ホルモン検査)を実施し、CT検査を行いました

CT検査にて遠隔転移所見もありませんでしたので、根治的治療を目的とした摘出手術を実施しました

術後は目立った合併症もなく、翌日退院しました

摘出した甲状腺腫瘍の病理組織診断は甲状腺癌(免疫染色:C細胞癌)でした

術後経過は良好で、現在も定期検診にて経過観察中です

 

画像1:甲状腺癌の特徴的なエコー所見

画像2:甲状腺癌のCT所見

画像3:右甲状腺癌の術中所見

画像4:右甲状腺癌摘出後の術中所見

画像5:摘出した甲状腺癌

 

甲状腺癌の好発犬種はビーグル、ボクサー、ゴールデン・レトリバーなどとされますが、

どの犬種にも発生します!

甲状腺癌は大きくなるまで臨床症状を出すことがないので、腫瘤が大きくなるまで気づかないこともあります

腫瘍を早期に発見するには、日頃から犬の体ををよく触ることにつきます!!

特に甲状腺癌に関しては頚部腹側をよく触ることです

まれに頚部腹側ではなく、異所性に甲状腺腫瘍ができることもあります

通常、腫瘍は片側性に発生しますが、両側性に発生する場合もあります

やはり早期発見、早期診断・治療が根治的治療のチャンスです

治療法は外科手術が第一選択となります

病態に応じて、放射線治療や化学療法などを併用、選択します

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