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犬 膀胱結石・尿道結石
チワワ 10歳11ヶ月齢 去勢オス 7.1kg
頻尿と血尿、排尿障害を主訴に来院
腹部と陰茎の触診検査にて結石症が疑われたため、
レントゲン検査を行い、膀胱結石および尿道結石、腎臓結石と診断した
尿道内にぎっしりとつまった結石は、カテーテルにて膀胱内に押し戻し、膀胱切開にて膀胱結石を摘出した
腎臓結石はに対する外科処置は、腎臓に対する手術侵襲が大きいと考え、現時点では無処置とした
結石分析結果はシュウ酸カルシウム98%以上であった
シュウ酸カルシウム結石症はかなり高い再発率の病気です
1.タンパク質含有量の多いフードを避ける
2.高含水量のフードを与える
3.尿を酸性化する食事や薬を避ける
などの適切な食事管理が重要です。
外科手術を繰り返さないためにも、定期検診をお勧めします。
画像1.初診時レントゲン画像:腎臓結石、膀胱結石、尿道結石と診断した
画像2.尿道閉塞解除後のレントゲン画像:尿道内の結石を逆行性推進法(カテーテル)にて膀胱内に戻した
画像3.手術直後のレントゲン画像:膀胱切開術にて全ての結石を摘出した
画像4.摘出した大小無数の膀胱結石:シュウ酸カルシウム結石
手術の際、当院では高倍率の手術用ルーペを使用しています
膀胱の切開創が小さく、細かい結石も取り残してしまうリスクを最小にできます